おばんでございます。やっぱり使えました。
前回はるばる日本までやってきたiPad mini。
先日、ようやくSIMカードが到着したのでいよいよ動作確認です。
既にあちこちで動作報告が聞かれてはいますが、自分の場合少しばかり躓いてしまいました。
それでも最終的には無事にDocomoのLTEに接続することが出来ました。
始めからiOS6.1.3の端末でも、問題なくLTEが使えました。
SIMカード
「OCN モバイルエントリー d LTE 980」です。
毎月980円のお手ごろ価格でありながら、毎日30MBまでのLTE通信が可能というサービス。
また、一日の通信量が30MBを超えた場合でも、200Kbps程度の速度で引き続き通信が可能。
さして通信量は必要としない人にはうってつけのサービスと言えるでしょう。
今現在販売されているSIMカードの中でも非常に特徴的であり、魅力的な商品だと思います。
事実、発売開始直後は瞬時に在庫が吹き飛び、しばらく品薄状態が続いていたのは記憶に新しいところですね。
さて、早速iPadと同時期にAmazonで注文したのですが、
何とナノSIMだけが在庫なしの状態に・・・。(iPad miniはナノSIMを使用します)
いつ届くか不安ではありましたが、注文から4日後、つまりiPadから2日遅れで到着しました。
台紙を開くと、見慣れたDocomoのSIMカードが。
台紙に書いてある発信番号、端末製造番号はネット上での申し込みに使用します。
申し込みの手順も台紙に記載されているので、それに従って申し込みを進めます。
5分もあれば、申し込みは完了します。
申し込み完了の画面には、APN設定で使用するユーザID、パスワード、APN名が表示されますので、
確実に控えを取って下さい。
台紙にはこの情報が載っていないので、万が一控えないまま画面を閉じてしまうと、
最悪の場合、契約完了後に郵送されてくる書類を待つしかなくなります。
適当にキャプチャでも何でも取っておくといいでしょう。
これでSIMを使う為の準備は完了しました。後はiPad本体のセットアップだけです。
iPadの設定
この時点で、既にiPadの画面左上には「NTT DOCOMO」の文字が現れます。
こういう所はPhotonQよりも簡単でいいですね。心臓にも優しいし。
「No SIM card」なんてもう見たくない。
ここからの手順を簡単に示します。
手順については、こちらやこちらのページ様を参考にさせてもらいました。本当に感謝致します。
■手順
(1) iPadの復元(初期化)を行う … ソフトウェア更新ファイルを入手する為
(2) ローミング設定オンの状態でiPadの更新を行う … おまじないなんだとか
(3) APN設定を行う
■必要なもの
(1) iPad mini(SIMフリー)
(2) PC(iTunesがインストール済みで、インターネットに接続されていること)
(3) Lightningケーブル
(4) SIMカード
この手順に従って作業を進めれば、LTEが掴めるようになります。(少なくとも私は出来ました)
(1) iPadの復元(初期化)を行う
これは上述したように、iOS6.1.3のソフトウェアデータを入手するのが目的です。
その為、既に所持している方はこの項は読み飛ばしてもらって構いません。
iPad側でやること
特にありません。
強いて言うなら、これから始まる初期化に備えてデータのバックアップをしておいて下さい。
PC側でやること
まずiPadとPCを接続して、iTunesを起動します。
概要メニューには「更新を確認」と「iPadの復元」という項目があります。
ここで、「iPadの復元」を選択すると、ソフトウェアデータのダウンロードが始まるので、暫し待ちます。
ダウンロードが完了次第、復元が開始されます。
ちなみに、復元(初期化)と明記したように、端末内のデータは全部消去されますのでご注意を。
復元が完了すると、完全に開封後の状態へと戻ります。
この時点で、Windowsであれば
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Apple Computer\iTunes\iPad Software
ディレクトリにiPad2,7_6.1.3_10B329_Restore.ipswというファイルが確認できるはずです。
これで復元作業は完了ですが、この後もiTunesで作業を続けるので、iPadはPCと繋いだままにしておいて下さい。
(2) ローミング設定オンの状態でiPadの更新を行う
次の手順です。
iPad側でやること
iPadの設定画面に移り、モバイルデータ通信の項にある、「データローミング」をオンにします。
以上。
後はiTunesでの作業になります。
PC側でやること
概要の画面にある、「更新の確認」をSHIFTキー(WIN)/Optionキー(MAC)を押したまま選択します。
すると、更新ファイルを選択するエクスプローラ画面が開くので、
先程ダウンロードしたiPad2,7_6.1.3_10B329_Restore.ipswを選択します。
以上。
後は更新が完了するまで待つだけです。
更新が完了したら、後はiPad単体での作業となります。
PC及びiTunesとの接続は解除して構いません。
(3) APN設定を行う
後は、他のMVNOSIMと同様に、APNの設定を行うだけです。
APN名はlte-d.ocn.ne.jpで全ユーザー共通だと思います。
ユーザIDとパスワードは、契約完了画面に表示されたものを正確に記入して下さい。
このAPN設定にも諸説ありますが、私の場合は以下のように設定しました。
(1) モバイルデータ通信、LTE設定(オプション)の両方の項にLTE用のAPN、ユーザID、パスワードを記入。
(2) ユーザ名は*****@one.ocn.ne.jpの*****部分のみを入力
これで、全ての設定は完了です。
(2)の更新作業が完了した後は、データローミングをオフにしても問題なくLTEに接続出来ます。
こちらの環境だけかも知れませんが、APN設定を編集した直後は、
アンテナ感度が低くなる ⇒ 検索中 ⇒ 圏外 ⇒ 接続確立
といった変遷を数十秒にわたって辿ります。
この接続を確立した後で、LTEの表示が確認できれば成功です。
もしも3G表示しか現れないなどの問題が発生した場合は、今一度慎重にAPN設定等を確認して下さい。
それでも駄目な時は、
(3) APN設定後に「LTEをオンにする」を一旦切って数秒おいてから再びオンにする。
を一度試してみて下さい。この時、一緒にモバイルデータのオンオフも切り替えるといいかも知れません。
私も全然LTEを掴めずに諦めかけていましたが、これを実行したらあっさりLTEが掴めました。
測定
当方の環境下での結果はこちらです。
諸事情により、アンテナ3本の環境で測定を行っています。
3Gは言わずもがなですが、LTEも正直期待していた程の速度は出ていません。
DOCOMOのLTEはソフトバンク等よりも遅い、という話もよく耳にしますし、こんなものでしょうかね?
勿論もっと電波状況の良い環境であれば、もう少し早くなるとは思いますが、
現状でもブラウジングなどの応答は上々で、全くストレスを感じることなく作業できます。
後は、個人の好みといったところかと思います。
総評
解像度の感じ方は人それぞれでしょうが、私はあまり気になりませんでした。
SIM使用時のバッテリー持ちは非常に良いです。Wifi時も別段悪くはありません。
OCN モバイルエントリー d LTE 980は、LTE時はもとより、
規制時でもそれなりの速度が出るのでDOCOMOのLTE対応端末なら一考の余地アリ。
即時開通、年縛りなし、それでいてエリアは広く、接続も安定している印象を受けます。
フットワークの軽さとコストパフォーマンスに優れたMVNOならではのサービスだと思います。
国内の端末よりも初期投資は割高ですが、長い目で見ればアリな選択だと思います。
次世代機がRetinaモデルになったら、こういうユーザーも爆発的に増えるんでしょうね。間違いなく。
では。
失礼致します。
質問があるのですが、私のVerizon版ipad miniは今、バージョン6.1.3(10B329)です。
OCNの同サービスで、復元の作業はしておらず、3Gしか使えないのですが、この場合は例えバージョンが6.1.3であっても、復元することが必要なのですか?
既にご覧になっていないとは思いますが、恐らく必要だと思います。
この記事に掲載した作業の内容を一言で表すなら、「ローミングをオンにした状態でiPadを一旦初期化する」ことです。
つまり現在のOSのバージョン等は関係ないものと思われます。
返信が遅れてしまい申し訳ありません。
僅かでもお役に立てば幸いです。
尚、当ブログは諸事情により移転致します。