おばんでございます。
そりゃ出来ますよね。pll込み回路のシミュレーション。
ModelSimのこと
そしてこのツールには、論理シミュレーションを行うためのツール「ModelSim Altera-Edition」が付属しています。
論理シミュレーションとは、簡単に言えばシステムクロックの遷移に沿って、回路内の全ての信号の挙動を時系列上で確認すること。
これが中々に強力で、回路構成のバグなんかを見つけるのに非常に役立ちます。
ところが、ここで問題一つ。
ALTPLLのIPコアを組み込んだ回路のシミュレーションを実行すると、エラー吐いて失敗する現象アリ
altpll関連のファイルが見つからない、って言ってますね。
これは恐らくIPコアそのもののファイルだから、QuartusII内部のファイル群に埋もれているのでしょう。
というか、最初から内包されているファイルの参照すらままならないって・・・。
AlteraさんちのQちゃんは本当にお茶目さんです。
今まで色んな回路で実験してみましたが、結局どれも同じエラーを吐いて止まりました。
その為、今まではとりあえずpll周りをコメントアウトしてからシミュレーションしていました。(現実逃避)
特に複雑なPLLを使用していなかったので、特に緊急の問題にもならなかったので・・・。
今回ふと気が向いたので、Alteraフォーラム辺りで解決策を探してみることにしました。
最近VGAやらRAM関連で探索作業に慣れてきたこともありますし、ひょっとすると見つかるんじゃないかなー、と。
しかし、まさか2分で見つかろうとは
僅かな手間を惜しむものではないのですね。反省しましょう。
しかし、本当フォーラムの方々は頼りになりますね。製造元よりも詳しいんじゃないかしら。
ライブラリを1つ参照するだけで解決
まず、普通にModelSimを起動します。
そしていつも通りにシミュレーションを実行します。
すると、シミュレーションを実行するファイルを選択するウインドウが出現します。ここまでいつも通り。
ここで、ウインドウ上側のタブに注目。
デフォルトでアクティブになっている「Design」タブの3つ右に、「Libraries」タブがあるので、これを選択。
すると、引用するライブラリを選択するウインドウに切り替わります。
ここで、“altera_mf_ver”というライブラリを指定すれば完了です。
そのまま実行してしまえば・・・
はい、全く問題なくシミュレーション開始です。
もっと早く気づくべきだった。
補足
ModelSimのプロジェクトを作成して、そこに設定ファイルを作成してやれば、あとはこれを選択するだけで済みます。
以下が設定ファイルの設定例。
ちなみに、QuartusIIから直接ModelSimを呼び出した場合、作成したプロジェクトは自動では読み込まれません。
なので、いちいち手動でプロジェクトを開くのと、ライブラリを指定するのと、どちらが手間かというと微妙な所です。
誰か良い方法をご存じないでしょうか。